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Chuo-ku, 月-金 10-19, 土 11-17 092-507-2116 完全予約制

フレット交換と研磨による演奏性の最適化

ギターを長く弾き込むことで、フレットの頂点には必ず「摩耗」が生じます。特定のフレットが凹むことで音飛びが発生したり、逆に盛り上がった部分で音が詰まったりすることは、多くのギタリストが直面する課題です。Ketiminetrailでは、ミクロン単位の精度でフレットの高さを揃えるレベリングと、必要に応じた完全交換を行い、楽器本来のポテンシャルを最大限に引き出します。

ギターのフレットを研磨し、高さを均一に揃える精密な作業工程。

フレットのコンディションは、単なる「音の出やすさ」だけでなく、チョーキングやビブラートの滑らかさ、そしてチューニングの安定性にまで直接的な影響を与えます。特にプロフェッショナルな演奏環境や、精緻なレコーディングを求める方にとって、フレットの不均一さは致命的なノイズとなり得ます。

当工房では、単に表面を削るだけでなく、ネックの反り具合とフレットの頂点を総合的に判断し、個々の楽器に最適な「面」を作り出します。これにより、低いアクション(弦高)を維持しながらも、不要なフレットバズを排除した快適な演奏環境を提供することが可能です。

フレットメンテナンスの工程

01
精密診断
専用のストレートエッジとフィラーゲージを用い、どのフレットが摩耗し、どこに盛り上がりがあるかを詳細にマッピングします。
02
レベリング(研磨)
最も高いフレットに合わせて、全体の高さを均一に揃えます。素材の特性に合わせた研磨剤を選定し、金属の疲労を最小限に抑えます。
03
クラウニングとポリッシュ
平坦になったフレット頂点を再び精密な半円形(クラウン)に成形し、鏡面仕上げに磨き上げることで、スムーズな運指を実現します。
04
最終セットアップ
フレットの状態に合わせてナット調整とオクターブ調整を行い、全音域で完璧なイントネーションを確保して納品します。

どのような方におすすめか

以下のような症状が見られる場合は、フレットのメンテナンス時期です。放置すると弦の摩耗が早まり、結果的に修理コストが増大するため、早めの点検をお勧めします。

  • 特定のフレットで音が途切れる、または「プチッ」というノイズが入る
  • 弦高を下げたいが、下げるとすぐにフレットバズが発生する
  • チョーキングをした際に、指が引っかかる感覚がある
  • 長年使用しており、フレットの頂点が平らに潰れている
  • ヴィンテージ楽器を所有しており、オリジナルの状態を維持しつつ演奏性を向上させたい

作業の流れと詳細

ご依頼いただいた楽器は、まず湿度管理(45-55%)が徹底された工房内で安定させます。木材は環境によって伸縮するため、急激な変化がある状態で調整を行うと、後日ネックが動いた際にフレットの不整合が生じるためです。

研磨(レベリング)で対応可能な場合は、素材を極力残す方向で調整します。しかし、摩耗が激しく、レベリングを行うとフレットの高さが不足し、弦高を十分に確保できないと判断した場合は、完全なフレット交換をご提案いたします。交換の際は、お客様のご要望に合わせてニッケルシルバーやステンレスなどの素材を選択いただけます。

ご準備いただきたいこと

スムーズな作業のため、以下の点について事前にお知らせください。

  • 現在の不満点(例:12フレット付近で音が詰まる、など)
  • 希望する弦高(具体的数値、または「できるだけ低く」などの方向性)
  • 使用している弦のゲージ(太さ)
  • 今後の運用方法(激しい運指を行うか、繊細な演奏が中心か)

納品時に提供されるもの

作業完了後、お客様には以下の内容を提供いたします。

  • 調整完了した楽器本体
  • 実施した作業内容の詳細レポート(研磨範囲や交換箇所など)
  • 現在の弦高およびネックの状態に関する測定データ
  • 今後のフレット寿命を延ばすための日常的なメンテナンス方法のアドバイス

納期と期間について

フレット研磨のみの場合は、通常 7日から14日程度のお時間をいただいております。全フレットの交換を伴う場合は、指板のクリーニングや端面の処理が含まれるため、さらに日数を要することがあります。

お急ぎの場合は、事前のご相談をお願いいたします。ただし、精緻なレベリングには木材の安定待ち時間が必要なため、品質を優先したスケジュール設定をお願いしております。

本サービスに含まれない内容

本メニューはフレットの高さ調整および交換に特化したものです。以下の内容は別途お見積もりとなります。

  • 指板の深い傷の埋め込みや、ひび割れの補修作業
  • ナット(弦を支える樹脂・骨パーツ)の完全な新調(簡易調整は含みます)
  • 電装系の修理やピックアップの交換
  • CITES(ワシントン条約)に抵触する希少素材への変更(証明書がない場合)

料金の算出方法と消費税について

料金は、作業の範囲(部分的な研磨か、全フレット交換か)および楽器の種類によって決定します。表示価格はすべて日本国内の消費税法に基づき、税抜価格に消費税10%を加算した税込価格でご提示しております。

事前の無料診断に基づき、正確な御見積書を作成いたします。お客様の同意をいただいた後のみ作業に着手いたしますので、追加料金が発生することはありません。

料金表

メニュー 税抜価格 消費税 (10%) 税込価格 単位
フレット研磨(レベリング) 7,273円 727円 8,000円 1本
全フレット交換 31,818円 3,182円 35,000円 1本

サービス詳細項目

  • フレット頂点の高低差測定とマッピング
  • 精密レベリング(高さの均一化)
  • クラウニング(頂点の再成形)
  • 鏡面ポリッシング(磨き上げ)
  • 指板表面の軽微なクリーニング
  • 弦高の再設定およびオクターブ調整
  • 最終的なバズチェックと演奏確認

よくある質問

研磨を繰り返すとフレットが低くなりすぎませんか?
はい、研磨はフレットの頂点を削るため、回数を重ねると高さが低くなります。限界まで低くなった場合は、演奏性を維持するために「フレット交換」が必要になります。診断時に、研磨で対応可能か、交換すべきかを正直にお伝えします。
ステンレスフレットへの交換は可能ですか?
可能です。ステンレスは非常に硬いため、摩耗しにくく、長期間にわたって完璧な状態を維持できます。ただし、加工に特殊な工具と時間を要するため、費用が変動する場合がございます。詳細はお問い合わせください。
作業中の楽器の保証はどうなっていますか?
当工房では、作業内容に対して6ヶ月間の保証を設けております。万が一、調整後に不具合が生じた場合は、速やかに再調整を行います。詳細については利用規約をご確認ください。

フレットのコンディションを整えることは、単なる修理ではなく、楽器の「再定義」です。指先から伝わる感覚が変われば、表現できる音楽の幅も広がります。

調整費用の詳細や、ご自身の楽器にどのメニューが適切か知りたい方は、ぜひこちらの調整費用の内訳と選び方ガイドをご覧ください。また、他のメンテナンスメニューについてはサービス一覧からご確認いただけます。